伝手を頼り
遊興娯楽の宿場街「癒しの里」に落ち延びた
カンベエ一行。
そこにはサムライ・シチロージがいた。
カンベエの副官として
数々の戦場を渡り歩いたこの男も、
大戦後はサムライを辞め、
料亭「蛍屋」の女将ユキノと情を交わしながら、
お座敷で太鼓持ちの生活に甘んじていた。
そこに現れるカンベエ。
シチロージとユキノ、
ふたりは何気ない日々の幸せに
終わりが来たことを察する。
静かなるふたりの蜜月、
それは夏の夜の蛍の如く。